アカデミー賞ノミネート発表迫る!『キューティー&ボクサー』は最終選考入りなるか?
(Photo:cinemacafe.net)
まもなく今年のゴールデン・グローブ賞の結果が発表され、1月16日(現地時間)には今年のアカデミー賞ノミネート作品が発表される。昨年末からの賞レースもいよいよ佳境を迎えることとなる。
日本代表としては、「外国語映画賞」ノミネートにエントリーしていた『舟を編む』は、最終5作品のノミネート資格を得る、“ショートリスト”9作品入りを残念ながら逃し、日本映画でノミネートの可能性を残しているのは、『風立ちぬ』など、アニメーション作品に限られることになった。
しかし、アメリカ映画ながらも、日本人夫婦を主人公とし、全編日本語が飛び交う映画が、「長編ドキュメンタリー映画部門」で、最終ノミネートの可能性を残していることをご存じだろうか?
その作品とは、現在公開中の映画『キューティー&ボクサー』である。ニューヨークに在住の現代芸術家“ギュウちゃん”こと篠原有司男とその妻・乃り子の40年におよぶ結婚生活と創作を、現在29歳のアメリカ人監督、ザッカリー・ハインザーリングが5年にわたって追い続けたものだ。
今年のアカデミー賞「ドキュメンタリー部門」の下馬評を見てみると、ジョシュア・オッペンハイマー監督による異色の実験的ドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』、昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映され好評を博したサラ・ポーリー監督の家族を巡るドキュメンタリー『物語る私たち』、そして現在公開中の『バックコーラスの歌姫(ディーバ)