ビヨンセ、レディー・ガガら大物歌手をディスる…“毒舌歌姫”現る
(Photo:cinemacafe.net)
5年振りとなるニュー・アルバム「シーザス」を5月7日に発売するリリー・アレンが、アルバムのタイトル・トラックである「Sheezus」のミュージック・ビデオを公開した。
ミュージック・ビデオは、音楽シーンという戦いのリングにフードを被って再び上がることを意識したシーンやジーザスを意識したと思われる衣装をまとったシーンなどが描かれたになっている。
過激な歌詞で知られるリリー、今回は、音楽シーンにおける女性アーティストたちの世間の扱いをテーマに、ビヨンセ、リアーナ、ケイティ・ペリー、レディー・ガガ、ロードら実在のアーティストの名前を歌詞に入れ込んでいる。
「リアーナはケイティのほえ声を怖がらない/ビヨンセは絵画の中にいってしまった/ロードは血なまぐさい、そう彼女はあなたたちを血祭りにあげる/私たちはガガがアートの殉教者になるのを見守るの、ハハハ/ディーヴァでも2番目じゃだめなの/だから早く私に王冠をよこしなさい、このアバズレ/私は“シーザス”になりたい」
一見、第一線で活躍している歌姫たちをディスるような内容に聞こえるが、リリーは音楽情報サイト「MTV News」のインタビューに答え、この歌は、音楽業界における女性アーティストに対してのライバル意識と自身の不安について歌っていると語っている。「『シーザス』はまた音楽シーンに戻っていくことへの私が感じていた不安についての曲なの。メディアや消費者は、女性をひとつのカテゴリーにまとめてしまうもの。そしてお互いを戦わせて、その中で上に立った者を勝者と決めたがる。でも、それは違うと思うのよ。
もっとみんな仲良く共存していけないものなのかしら?と感じているの。みんなが“Sheezus”(ジーザスと彼女(She)の造語)になれるはずだと思うの」とリリーは解説している。
この彼女のコメントが、実際に歌われているディーヴァたちに伝わるだろうか?
(text:Mieko Nakaarai)