尾野真千子が“虐待母”役に挑む…現代社会の闇描く「きみはいい子」映画化
(Photo:cinemacafe.net)
幼児虐待・ネグレクト・学級崩壊など現代の社会問題を描き、「第28回坪田譲治文学賞」を受賞した、作家・中脇初枝の「きみはいい子」(ポプラ社刊)が映画化されることが決定。その主演に高良健吾、ヒロインに尾野真千子を迎えることも発表された。
原作は、ある雨の日の夕方、ある町を舞台に、誰かのたったひと言やほんの少しの思いやりが生むかもしれない、そんな光を描き出した五篇からなる連作短篇集だ。今回の映画化では、「サンタさんの来ない家」「べっぴんさん」「こんにちは、さようなら」を描く。
そんな本作で高良さんが演じるのは、新人の小学校教師・岡野匡。何不自由のない家庭で苦労せずに育った真面目な青年。学年主任に言われる通りに子どもたちに接するのだが、なかなか上手くいかない。
トイレに行きたいと言えずおもらししてしまう児童、クラスの女の子たちから「キモイ」と言われる女子児童、クラスメイトをいじめる児童…そんな中、クラスの子どもたち子どもたち一人一人が、誰かの愛情で包まれていることを知る。
そして、17時までは家に帰ってくるなと言われ、校庭で時計を見上げて待つ児童や、義父から虐待を受ける児童に手を差し伸べるべく、行動を起こしていくこととなる。