【インタビュー】能年玲奈×登坂広臣 『ホットロード』への決意「自分の軸はぶらさない」
(Photo:cinemacafe.net)
晴れの場にふさわしいドレスアップした姿も、演じた役について語る様子も、全然『ホットロード』の主人公2人と違う。なのに、語るその言葉に耳を傾けていると、やっぱり“和希”は彼女、“春山”は彼なのだと思わせる。そんな説得力がある能年玲奈と登坂広臣。80年代半ば、当時の十代の心を鷲掴みにした不朽の名作コミックの満を持しての映画化で、2人は母親との関係に悩み寂しさを抱えた少女・和希と、無鉄砲に生きる不良少年・春山を演じている。
互いの第一印象について尋ねると、まず能年さんが言葉を一つ一つ丁寧に紡ぐように語り始める。「初めてお会いした時は、この人が春山なんだと思って。そのイメージを頭に入れよう、と必死でした。でも、撮影が始まったらすごい現場を明るくして下さる方で。
和希が春山を殴るシーンがあったんですけど、そういう時に『思い切りやって下さい』って言って下さる優しい方だったから。思いっきり(笑)できたなと思って」と言うと、隣りに座っている登坂さんに「本当にありがとうございます」と改めて感謝を示す。
それを受けて、登坂さんはリハーサルで初めて対面したときの印象を語る。