由紀さおりが語る、音楽界の次世代アーティストに求められる資質とは? 今夜放送「sing!sing!sing!」決勝戦
――今回、視聴者の投票により勝者が決定する。この選出方法についてはどんな感想を持たれましたか?
由紀:私は「好きな人が100人いたら、嫌いな人も100人いると思え」と教わって来ました。視聴者のみなさんに委ねるということは、その判断は「好きか嫌いか」だけになると思います。その方の歌を聴いてチャーミングだなと思ったり、歌とビジュアルがフィットしているなと感じることが審査基準になると思います。
それは、私たちも一緒で、私の歌を嫌いな人は仕方ないけど、好きだなと感じていただいた人には、もっと好きになってもらえるように歌い続けています。だから5人にも、自分の歌を好きになってもらえるように自分の歌を歌ってほしい。
――今回、決勝に残った5人へアドバイスをするとしたら?
由紀:勝つとか負けるではなく、“歌が好きだ”というその強い思いをのせて自分の歌を歌いきろうと集中することが大事だと思う。上手くやろう、驚かしてやろうという邪(よこしま)な考えで歌ってしまうと、今の視聴者には見抜かれちゃいますからね。
それと、緊張しすぎると歌が伝わりづらくなってしまうので気を落ち着かせて、自分の歌いたい気持ちを正直に表現してください。