【インタビュー】向井理×片桐はいり 可哀想で優しい“姉弟”の「不器用な関係」
(Photo:cinemacafe.net)
家族も、恋人も、仕事も…すべてを大切にしながら、上手に生きられたら幸せだけれど、みんながみんな器用じゃない。無器用にしか生きられない人だっている。映画『小野寺の弟・小野寺の姉』は大人になっても一緒に暮らしている無器用な姉弟の、温かくて、可笑しくて、そしてちょっぴり切ない物語。
一見似てなさそうだけれど、なんだか似ている小野寺の姉弟を演じるのは、向井理さんと片桐はいりさん。本当に“いそう”な姉弟に見えるのは、2人の芝居がとてもリアルで息がぴったり合っているから。
片桐さんの「実際には遺伝子的にありえないでしょ。日本一きれいな男と日本一ブサイクと言われている女が姉弟って…ミラクルじゃない?でも、ありえるって思ってもらえると人間の可能性が広がる気がしますね(笑)」という自由な発言に、「そっか、けっこう深いテーマだったんですね」と、さらりと受け答える向井さん。このやり取りだけでも2人の間に小野寺の姉弟としての“絆”がしっかり刻まれていることが伝わってくる。
出会いは今から約5年前。この映画の監督でもある西田(征史)さんが脚本と演出を務めた「ママさんバレーでつかまえて」