ケネディ大統領暗殺事件から50年…事件の核心に市井の人々の視点で迫った異色作が発売
(Photo:cinemacafe.net)
1963年11月22日、第35代アメリカ合衆国大統領J・F・ケネディ大統領が暗殺された日。50年の時を経た現在も多くの謎に包まれた歴史的大事件だが、このほどBD&DVDで発売になった『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』は、事件の核心に変わったアプローチで迫っている。
本作は、国家や宇宙といった壮大な陰謀説など過去幾度となく語り尽されたケネディ大統領暗殺事件を、暗殺の場に居合わせたがために一瞬にして人生を狂わされた4人の男たちを軸に、新しい視点で歴史的瞬間を描いた意欲作だ。
大統領がテキサス州ダラスでパレード中に暗殺された1963年11月22日から4日間、暗殺実行時の実際のダラスでの記録映像などを使用しながら、現地で巻き起こった混乱状態を詳細に描いていく構成となっている。
4年間にわたる取材で得た新たな証言を掴み、よくある真相究明モノとは異なり、暗殺が与えた影響を追うことで、事件の核心に迫っていく手法が斬新だ。当直医師やナース、警護をしていたシークレットサービスのチーフ、偶然事件映像を撮影していた男、容疑者をマークしていたはずのFBI、瞬時に国を委ねられたジョンソン副大統領など、あの日の事件は多くの人々の運命を変え、その人物模様をテンポよく描くことで歴史の重要な1ページを再現していく。