くらし情報『【インタビュー】中井貴一 若者よ、これが大人だ! アグレッシヴに生きる五十代』

【インタビュー】中井貴一 若者よ、これが大人だ! アグレッシヴに生きる五十代

高校時代に県大会決勝まで進んだチームのキャプテンであり、亡くなったかつてのチームメイトの娘である美枝(波瑠)の勧めでもう一度、グローブを手に取る。

当然、野球のシーンは必須である。当初、中井さんは本作のオファーを断った。運動神経に自信がないから…では決してない。野球経験はないが、学生時代はテニスにかなり打ち込んだ経験を持つ。いや、だからこそ断った。

「僕自身、スポーツ映画が大好きですが、テニスの映画を観ると、プレイ以前にラケットを握る姿を見た瞬間に『この人はやったことないんだ』と分かっちゃう。ましてやこの映画は野球という、日本では国技に近いスポーツを描いて、みんなで甲子園目指すのに、バット持った瞬間に『こいつ嘘だ』って分かったら映画に申し訳ない。
だから、お断り申し上げたんです」。

だが、それでも製作陣は「ぜひ中井さんに」と譲らず大森寿美男監督と会って話をすることになった。

「監督は『中井さん、これは野球の映画じゃなくて、人間の心の葛藤を描いた映画にしたいんです。野球は出てくるけど、そっちの方が大きいんです』と、子どもに諭すように言われて(笑)。でも『大きな嘘はいいけど、小さな嘘はついちゃいけない』というのが僕の主義ですから、野球の部分に現実性がないと全てが嘘になると…。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.