くらし情報『【シネマモード】正直に人と向き合い続ける…“最期”の奇跡『おみおくりの作法』』

【シネマモード】正直に人と向き合い続ける…“最期”の奇跡『おみおくりの作法』

(Photo:cinemacafe.net)

(Photo:cinemacafe.net)


都会の片隅で、ひっそりと孤独に暮らす人々。彼らが人知れず亡くなったとき、可能な限りの情報を集め、関係者を見つけ、そこから分かったことを手掛かりに故人の人となりを盛り込んだ弔辞を作成し、たったひとりで葬式を出す。それが、ロンドン市ケニントン地区を担当する民生係、ジョン・メイの仕事です。

事務的に処理することも可能な仕事ですが、ジョンは故人に敬意を払い、誠意をもって時間をかけて一件一件処理しているのです。ところが、その仕事ぶりが災いし、あまりに時間と手間、費用ばかりかかってしまうと、人員整理され解雇されてしまうことに。そんな彼が最後に担当することになったのは、目の前の建物に住んでいたのに、全く交流のなかった男性。これが最終案件と思えばなおのこと、そして身近にいた人物だと知ればなおのこと、これまで以上に熱心に男の人生を辿っていくのです。そうする中で、彼自身に、新しい人生の扉が開かれ…。


自らも孤独であるジョンにとって、担当する人々は単なる“案件”ではありません。彼が行う“おみおくり”には、仕事という以上に、彼の生き方、精神、人間味、心が込められているのです。

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