【インタビュー】オダギリジョー “異端児”はそれでもユーモアを愛す!
(Photo:cinemacafe.net)
ユーモア受難の時代――。ネットやSNS全盛の現代、例えば何気ないひと言やちょっとした言動が、伝え方や表現を間違えたり、一部だけを切り取られることで、発した当人の思いもよらぬ形で受け取られ、誰かを怒らせたり傷つけるものにもなり、思わぬところから“出火”し、火傷どころか大炎上にまで発展する。
「僕自身、わりとそっち方向ですね(笑)。軽い冗談で言ったことが、思いもよらず大きなニュースになってたり…」。
オダギリジョーは苦笑を浮かべてそう語る。それでも、そんな危険な匂いのするユーモアを愛してやまず、少しばかりの“毒”を含んだ作品に惹きつけられる。そのオダギリさんをして、企画が持ち込まれた時点で即「やります」と言わしめた、独特のユーモアに満ちた映画『Present For You』がようやく完成した。
どんな映画なのか?少し説明を要する。
本作はオダギリさんをはじめとする生身の俳優陣による“実写”部分と、オダギリさんらが演じる各登場人物を人形にして、それを少しずつ動かして撮影された“ストップモーション・アニメ”の2つのパートに分かれている。怪しい健康食品を売る会社「Present For You」