【シネマ羅針盤】ロビン・ウィリアムズーー最後の台詞(ことば)
(Photo:cinemacafe.net)
昨年8月に亡くなった米俳優ロビン・ウィリアムズの実写遺作となる『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』の日本公開が近づいている。シリーズ最終章だけに、愛すべきテディ・ルーズベルト大統領を演じたロビンが放つ“最後の台詞(ことば)”は何とも切ない。
映画は真夜中になると展示物が動き出す不思議な博物館を舞台に、命が宿った過去の偉人たちとベン・スティラー演じる警備員が大騒動を繰り広げる人気冒険シリーズ第3弾。展示物に命を吹き込んでいた「エジプト王の石版」が魔力を失いそうになる大ピンチに見舞われる。舞台をロンドンの大英博物館に移し、彼らの冒険もスケールアップ。おなじみの面々に加えて、アーサー王伝説の騎士・ランスロットなど新たなキャラクターも参戦する。
冒険と同時に、ベン演じる主人公とその息子の「絆と成長」にもスポットを当ててきた同シリーズ。そんな父子の物語は、コメディの世界からスタートし、いまや演技派俳優としての地位を確立したロビンとベンの関係性にも重なり合う。
時に色物扱いされた経験もあるベンが、アカデミー賞俳優として評価されるまでに至ったロビンの姿に勇気づけられたことは想像に難くない。