【シネマ羅針盤】この春注目の劇場オープン、映画界への波及効果は?
(Photo:cinemacafe.net)
すでにオープンを心待ちにしている映画ファンも多いはずだ。この春、都内に開業する2つの映画館「YEBISU GARDEN CINEMA」「TOHOシネマズ新宿」に熱い視線が注がれている。映画界にはどんな波及効果をもたらすだろう?
3月28日(土)にオープンする「YEBISU GARDEN CINEMA」は、かつてミニシアターの雄として愛されながら2011年に閉館した「恵比寿ガーデンシネマ」と同じ敷地で“復活”を果たす。ただ、運営は新たにユナイテッド・シネマ株式会社とサッポロ不動産開発株式会社が共同で行うため“新生”という言葉がふさわしい。個性的なアート系作品に強いというかつての伝統を受け継ぎつつ、ライブビューイングや演劇といったODS(非映画デジタルコンテンツ)も強化されると言う。
恵比寿という土地柄、女性を意識した内装に加えて、大人向けのフードやドリンクも充実される予定で、鑑賞中の飲食もOK。そんな「シネコン的な進化」に、古くからの単館系ファンは抵抗を感じるかもしれないが、新たな映画ファン層の拡大という意味では、やはり有効的な手段のひとつ。