【シネマカフェ的海外ドラマvol.325】“アフター”「ゴシップガール」 女優レイトン・ミースターのキャリア
(Photo:cinemacafe.net)
放送終了後も愛され続けている海外ドラマの1つに、「ゴシップガール」があります。ニューヨークを闊歩するヤングセレブを主人公にしたこのドラマは、女性たちを中心に支持を獲得。物語の中で時にキラキラと輝き、時にドロドロとした人間ドラマを織りなす出演陣も、人気スターの仲間入りを果たしました。
第1子の出産や主演映画『アデライン、100年目の恋』の日本公開も話題のセリーナ役、ブレイク・ライブリーの人気は言わずもがなですが、ブレア役レイトン・ミースターも番組ファンの愛を一身に受けてきた存在。ブレイクに続き、第1子の妊娠が発表されたのも記憶に新しいところです。
そのレイトンが昨年の春から夏にかけて出演した舞台「二十日鼠と人間」が先頃日本で上映されたので、早速観に行ってまいりました。今回の上映は、世界の舞台が映画館で観られるプロジェクト、“ナショナル・シアター・ライブ”内で。上映期間は数日間、公開館数も全国数館ではありますが、ウエストエンドやブロードウェイの話題作が日本にいながら観られる幸せな試みです。
「二十日鼠と人間」はタイトルが示す通り、ジョン・スタインベックの同名原作を舞台化したもの。大恐慌時代のカリフォルニアを舞台に、農場を渡り歩く労働者ジョージとレニーの夢と現実、愛と絆に目が向けられます。ジェームズ・フランコがしっかり者のジョージを、クリス・オダウドが純粋過ぎるレニーを演じ、お互いの存在に寄り添って生きる2人の関係を目線、会話、笑顔、そして涙で繊細に築き上げてみせる中、レイトンは彼らが雇われる農場の尊大な後継者カーリーの美しい妻として登場。日々の労働を真面目にこなし、いずれ自分たちの農場を持ちたいと夢見るジョージとレニーは、トラブルの火種になりかねない彼女と距離を取ろうとします。
レイトン演じる“カーリーの妻”は、チャーミングであると同時に、どこか危険な香りが。美しさの自覚と男に向ける媚びた視線がトラブルを招く厄介なタイプでありながら、決してカリスマ性があるわけではなく、平坦な人生の中でくすぶるしかない者の哀愁に支配されている印象でした。選ばれしお嬢様、ブレア・ウォルドーフから一変、報われない美しさを持つ女のもがきが伝わってきて、女優レイトン・ミースターの“アフター・「ゴシップガール」”を示す作品としても成功していたように思います。ストーリー展開の詳細は控えますが、観終わった後も登場人物たちに思いを馳せて涙が止まらなくなる。
そんな素晴らしい舞台でした。
さて、そのほかの「ゴシップガール」出演者の活動としては、ダン役ペン・バッジリーが現代仕立てのシェイクスピア劇に挑む『アナーキー』が6月に日本公開。ネイト役チェイス・クロフォードとチャック役エド・ウェストウィックも、それぞれ新作ドラマが放送に向けて動き出しています。彼らもまた、新しい作品で新しい顔を見せてくれるはず!出演者の番組終了後が気になるのも、作品にパワーがあったからこそではないでしょうか。
(text:Hikaru Watanabe)
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