「サルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアム」、宮殿の歴史をふり返る展覧会開催中
(Photo:cinemacafe.net)
フィレンツェのアルノ川のほとりに建つスピーニ・フェローニ宮殿にある「サルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアム」では、フィレンツェがイタリア王都に定められた年から150周年を迎える記念行事の一環として、5月8日(金)~2016年4月3日(月)までの期間、「A PALACE AND THE CITY-パレス・アンド・ザ・シティ」と題した展覧会を開催中だ。
フェラガモ本社とフィレンツェ本店、そして「サルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアム」があるスピーニ・フェローニ宮殿は、フィレンツェ市の歴史的建造物指定を受けた観光スポットでもある。
今回の展覧会のアートディレクターを務めたマウリツィオ・バローは、本展を説得力があり、かつ刺激的なデザインに仕上げた。この宮殿は、元は裕福な有力銀行家、ジェリ・スピーニのために1289年に建設されたが、これまでに幾度となく修復され、現在はフェラガモ・ファミリーによってその美しい姿をよみがえらせている。たとえば、著名な現代アーティストのデ・キリコやデ・ピージスなどの作品を展示したルイージ・ベリーニ・ギャラリーであったこともあり、また1834年から1846年までの間は、「ホテル・ド・ヨーロッパ」