サイモン・ペッグ、唯一無二の個性派が『しあわせはどこにある』で見せる魅力
(Photo:cinemacafe.net)
単なるゾンビホラーとも、爆笑コメディとも言い切れない、独特の世界観でカルト的な支持を得た『ショーン・オブ・ザ・デッド』(’04)以来、エドガー・ライト監督、親友ニック・フロストとともに人気者となった、英国の個性派サイモン・ペッグ。J・J・エイブラムスにもめっぽう気に入られて、今夏にはシリーズ参戦3作目となるトム・クルーズ主演超大作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』が公開、撮影中といわれる『スター・トレック』最新作では共同脚本を執筆するなど、いまやハリウッドでも多才ぶりを発揮している。
そのペッグが盟友たちと離れ、主演を務めたのが、『マイ・フレンド・メモリー』や『セレンディピティ』『Shall We Dance?』など、ハートウォーミングでユーモアあふれる感動作を手掛けてきた、ピーター・チェルソム監督の最新作『しあわせはどこにある』だ。
フランス人精神科医の小説「幸福はどこにあるー精神科医ヘクトールの旅」を元に映画化された本作の、テーマはズバリ、“幸せ探し”。見るからに“幸せ”そうで柔和な印象を与えつつも、どこか破天荒だったり、間の抜けている役柄を数多く演じてきたペッグは、本作では、どうやらいつもとは違う姿を見せている。