印象派の美人画家モリゾ&光の画家ターナー、2人の天才に迫る映画が連続公開
(Photo:cinemacafe.net)
今月、13日(土)からは『画家モリゾ、マネの描いた美女~名画に隠された秘密』、そして20日(土)からは『ターナー、光に愛を求めて』と、立て続けに2人の天才画家の生涯を描いた作品が公開される。
前者は、本年が没後120年となるフランス印象主義の立ち上げ人物の一人で、人や物をモチーフに絵を描く女性画家ベルト・モリゾが、巨匠マネとの出会いにより絵画を学び、成長していく物語。一方、後者は生誕240年となる現在も絶大な人気を誇る、英国史上最高の風景画家J・M・W・ターナーの謎に包まれた人となりを、『ハリー・ポッター』シリーズのティモシー・スポールが主演を務め、美しい映像で映画化した。
ターナーからモリゾへ。光の伝道
18世紀に流行した、地域の特徴や名所などを描く地誌的水彩画から出発したターナーは、光の表現を追究して油彩、水彩、素描を問わず、多くの風景画を描いた画家として知られている。賛否両論を受けつつも、新たな絵画表現を探求し続け、100年先に誕生する“印象派”を予兆する絵画を世に送り出すことになった。
鮮やかな色彩と生き生きとした筆遣いによって、自然の“光”をカンヴァスに焼き付けたターナーは“光の画家”と呼ばれ、後にモリゾをはじめとする印象派の画家たちにも多大な影響を与えた。