ミニオン語はインド料理&中華メニューを参考に?『ミニオンズ』監督が明かす裏話
(Photo:cinemacafe.net)
本日公開となったバナナが大好物な謎の生物ミニオンが主役の映画『ミニオンズ』。7月10日(現地時間)の全米公開では、公開3日間で1億1,571万ドルを突破するなど世界中でミニオン・フィーバーが巻き起こっている中、本作でミニオンたちの声を担当しているピエール・コフィン監督がミニオン語の裏話を明かした。
人類が誕生する遥か昔、黄色い生物として誕生したミニオン。Tレックスからナポレオンまで、絶え間なくその時代の最も強いあらゆるボスに仕えてきたが、いずれも失敗ばかりで長続きしなかった。やがて仕えるボスがいなくなり、生きる目的を見失った彼ら。ミニオン滅亡の危機が迫る中、兄貴肌のケビン、バナナのことで頭がいっぱいのスチュアート、そして弱虫のボブが仲間たちを救うべく、ボス探しの旅に出る――。
太古の昔から生息し、世界を巡ってきたミニオンたちが話す独自の言語であるミニオン語の語源は、かなりインターナショナル。なぜならミニオンたちは、古代エジプト語の基礎を伝授したファラオや、ハイソなフレンチを仕込んだナポレオン、本格的なトランシルバニア語を教えたドラキュラ伯爵、「うー」「あー」など唱えた原始の粗野なホモサピエンスなど、あまりにも多くのご主人様に仕えてきたから、というのがその理由だ。
そんなミニオンたちの声を担当したのは、監督のピエール・コフィン。コフィン監督は、ミニオンたちの背景を踏まえたうえで、本作の主役となるケビンとスチュアートとボブの口調や声色までをわざわざ微妙に変え、老いも若きも納得できる言語を開発したとのこと。
これまでに899人ものミニオンの声を担当している(!)というコフィン監督だが、「言葉に詰まったり、うまく表現できなくなったときに参考にしているのが、インド料理や中華のメニューなんだ」と明かす。さらに「それから、スペイン語、イタリア語、インドネシア語、日本語もそれぞれちょっとずつ知っているから、そういういろんなところからインスピレーションを得てセリフを作っているよ」と裏話を披露してくれた。
しかし、ミニオン語に複数の現存する言語が反映されているとはいえ、ミニオンたちが織りなすフィジカルコメディこそが、世界中の映画ファンを共感させている秘訣。コフィン監督の目標も、ミニオンたちが伝えようとしている意図や、彼らが発するメロディを常にオーディエンスに理解し続けてもらうことであり、必ずしもセリフ回しには頼っていないという。ミニオンの口から「ヤキトリ~!」「バイバーイ」などの日本語も飛び出してくるので、劇中でどれだけ自分の知っている言語が登場するのか、耳を澄ませながら観るのも楽しいかもしれない。
『ミニオンズ』はTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開中。
(cinemacafe.net)
■関連作品:
ミニオンズ 2015年7月31日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開
(C) 2014 Universal Pictures.
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