ヘレン・ミレン、クリムトが描いた名画の秘密に迫る『黄金のアデーレ』
(Photo:cinemacafe.net)
クリムトの名画をめぐる感動の実話を基に、アカデミー賞女優ヘレン・ミレンを迎えて贈る『WOMAN IN GOLD』(原題)が『黄金のアデーレ名画の帰還』として11月に日本でも公開されることが決定。併せて本作のポスタービジュアルが解禁された。
アメリカで暮らす82歳のマリア・アルトマンが駆け出し弁護士ランディと共に起こした裁判に、世界が仰天。訴えた相手はオーストリア政府。“オーストリアのモナリザ”と呼ばれる、クリムトが描いたマリアの伯母の肖像画「黄金のアディーレ」を返還を求めてのものだった。その名画には、ナチスに運命を翻弄されたマリアと彼女を取り巻く人々の美しい思い出と涙の記憶が詰まっていた――。
「黄金のアデーレ」とは、正式名称「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I」といい、19世紀の美術界で一世を風靡し、「接吻」などの代表作を残した画家グスタフ・クリムトが1908~1908年に描いた傑作。世界で最も高価な絵画TOP10に入る、黄金色を多用した豪華で装飾的な肖像画である。
実在の女性マリア・アルトマンを演じるのは、アカデミー賞に4度ノミネートされ『クイーン』で主演女優賞を受賞したヘレン・ミレン。