くらし情報『【インタビュー】浅野忠信×深津絵里 “霊”ではじまる夫婦関係を演じて感じた自然とリアル』

【インタビュー】浅野忠信×深津絵里 “霊”ではじまる夫婦関係を演じて感じた自然とリアル

(Photo:cinemacafe.net)

(Photo:cinemacafe.net)


淡々とした静かな夫婦のやり取りから2人の凄みがにじみ出ている。

深津絵里は3年もの間、失踪していた夫の帰還にひと言「おかえり」と声を掛け、浅野忠信は妻の作った白玉をほおばりながら「おれ、死んだよ」と告げる。そして、向こう岸へ行ってしまった夫と、こちら側で生きる妻、2人一緒の旅が始まる。

黒沢清監督が湯本香樹実の小説を原作に作り上げ、今年のカンヌ国際映画祭ある視点部門”監督賞”を受賞した『岸辺の旅』がまもなく公開となる。過去に『ステキな金縛り』(三谷幸喜監督)、そして『寄生獣』(山崎貴監督)と共演作はあったものの、同じシーンでじっくりと向き合ったことはほとんどなかったという2人が夫婦役を演じた。

「淡々とした静かなやり取り」と言っても、決して感情がないわけではない。愛情、喜び、不安、怒り、うしろめたさまで、ひしひしと伝わってくる。映画の開始数分で訪れる“スーパーナチュラル”な再会。
2人はほとんど役について話し合うこともなく、これらのシーンに臨んだという。

原作を読んで受け取った感覚を大切に妻・瑞希を作り上げていったという深津さんは「死んでしまった夫と旅をすることへの違和感は、最初からあまりなかったですね。

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