【シネマVOYAGE】“ここ”から一歩踏み出して…単調な毎日に響く『バードピープル』
(Photo:cinemacafe.net)
これから旅に出る人、旅を終えて帰ってくる人。その国に住む人、海外からやって来る人。空港はいろんな人が集まる独特な場所であり、そこでは毎日、いくつものドラマが生まれています。過去にはスティーヴン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、アメリカのジョン・F・ケネディ国際空港を舞台にした『ターミナル』(’04)という映画がありました。それは、母国で起きたクーデターで政府が消滅したためパスポートが無効になり、入国も出国もできなくなってしまった主人公と空港で働く人たちとの交流を描いたドラマでした。
今回ピックアップしたフランス映画『バードピープル』は、パリのシャルル・ド・ゴール空港ほど近くのホテルが舞台。ホテルに滞在している旅人のゲイリー(ジョシュ・チャールズ)とホテルでメイドとして働く大学生のオドレー(アナイス・ドゥムースティエ)、2人の物語が綴られます。『ターミナル』は自分ではどうしようもない外的要因によって空港に留まっているのに対し、『バードピープル』の2人はもっとパーソナルというのでしょうか、ある日気づいてしまった自分の気持ちをどう旅立たせるか──いま居る場所から一歩踏み出すことをテーマにした物語です。
ゲイリーの場合は、パリ出張の滞在中に、仕事のこと、家族のことをリセットしようと決断します。今までずっと考えてきたことが、たまたまパリで気持ちが固まったということなのでしょうが、旅先というのは、移動時間を含めて何かと考える時間も多いからこそ自分と向き合い、答えが出せるのかもしれません。一方、オドレーの場合は、ホテルが停電になってしまった夜になぜかスズメに変身!ちょっぴりファンタジックな展開です。ホテルからパリの町へ飛び出し、スズメの目線で世界を見ることによって、彼女の単調で退屈だった日常に変化が訪れます。
長い間、決めかねていることがある人、毎日、同じことの繰り返しで「これでいいのか、私…」って思っている人、この『バードピープル』はけっこう心に響きます。(text:Rie Shintani)
(text:Rie Shintani)
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