【シネマカフェ的海外ドラマvol.335】面倒臭くても家族は家族!ユーモア満載の「トランスペアレント」
(Photo:cinemacafe.net)
日本でも動画配信サービスが着々と充実しつつある昨今、自宅にこもって海外ドラマを一気見!なんて休日を過ごしている人も多いはず。かく言う私もテレビやタブレットの前でのんびりする時間が今まで以上に増えたような…。そんな中、海外ドラマファンとして最も気にしておきたいのは、各動画配信サービスが自社で制作しているオリジナルドラマ。Netflixの「ハウス・オブ・カード」「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」など、近年の各テレビ賞で動画配信サービスのオリジナルドラマが存在感を放っていることからも、そこに名作たちが潜んでいることが分かります。
今回は、オリジナルドラマの注目度急上昇中のAmazonプライム・ビデオから、シネマカフェ読者にオススメのシリーズをご紹介。1本目は、まずはこれから観ておきたい注目シリーズ「トランスペアレント」です。
ゴールデン・グローブ賞で作品賞と主演男優賞を受賞、先頃のエミー賞でも主演男優賞、監督賞などに輝いた「トランスペアレント」は、ロサンゼルスに住むフェファーマン一家を主人公にした物語。自分の性に違和感を覚えながら70歳まで生きてきたトランスジェンダーの父モートンが、3人の子どもたちに自分の秘密を打ち明けようとするところから話が展開していきます。
女性としての自分と真正面から向き合いたい父モートンのエピソードをドラマの中心に据えながら、父の事情に呼応するかのように、自分の事情と向き合い始める子どもたちの物語も加速していくのが「トランスペアレント」らしさ。最初に父の秘密を知る長女サラは既婚の身でありながら、大学時代に交際していた女性と不倫関係に。音楽プロデューサーの長男ジョシュアはいまいち大人になりきれず、それが女性との関係にも表れています。そして、繊細な次女アリも、家族に甘えることをやめられないまま自分を模索中。それぞれ事情を抱えながらもがく不完全家族の姿を、ファミリードラマの秀作「シックス・フィート・アンダー」や「ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ」に関わってきたクリエイター、ジル・ソロウェイがどこにでもいる家族のようにさり気なく、真心をこめて描いています。テレビ賞ではコメディ部門に分類されていますが、ワハハと笑える場面でぐいぐいと物語を引っ張るのではなく、例えば自分の欠点や間違いを自覚したときに思わずもれる苦笑いのような、密やかで愛おしいユーモアが全編に漂っているのも魅力と言えるでしょう。どんなにいびつで、面倒臭くても家族は家族。そして、ありのままの自分を最も受け入れてくれるのもまた家族。
「トランスペアレント」は、そんな優しい普遍性をそっと感じさせてくれるシリーズです。
次回も、Amazonプライム・ビデオからもう1本のオススメをピックアップします!
(text:Hikaru Watanabe)
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