【シネマ羅針盤】7代目ボンドは誰?『007 スペクター』公開で議論が再燃
(Photo:cinemacafe.net)
シリーズ最新作『007 スペクター』公開を機に、ファンや映画関係者の間では「7代目ボンドは誰?」という議論が再燃している。以前から、6代目ボンドのダニエル・クレイグが「続投に消極的」だと報じられており、すでに新たなボンド候補が複数浮上している状況だ。
クレイグに関しては本作の撮影後に、「またボンドを演じるくらいなら、手首を切る」なんて発言がメディアを騒がせたが、その後「発言の一部を大げさに報じられた」と本人が釈明したのだとか。現時点では「もう1作出演する」「契約は満了したが、続投は本人次第」など明確な結論には至っていない模様。また、クレイグは前作『007 スカイフォール』&本作でタッグを組んだサム・メンデス監督と「ぜひ、また仕事がしたい」とも語っている。
2006年公開の『007 カジノ・ロワイヤル』に始まるクレイグ版ボンドは、過去のシリーズとは異なり、ジェームズ・ボンドという人物の“成長”に照準を合わせ、『007 慰めの報酬』『007 スカイフォール』と作品を重ねることで、壮大なクロニクルを紡いだ点が大きな魅力であった。荒削りだったルーキーは、いまや熟練した風格を漂わせる。