【インタビュー】安田顕 現代の“怪優”の誕生のきっかけは「職場から逃げただけ」!?
(Photo:cinemacafe.net)
「つかみどころがない」、「カメレオン」。この男を評する上でそんな言葉が並ぶ。顔はイケメンなのに、ついつい顔よりも存在感や独特の立ち居振る舞いに目が行ってしまう。まさに現代の「怪優」安田顕!そんな彼が俳優、しかも脇役ばかりを演じ続ける男を演じた映画『俳優 亀岡拓次』がまもなく公開となる。これを機に俳優・安田顕の素顔を解き明かすべくインタビューを敢行したが、「のらりくらりとすいません(笑)!」という本人の言葉通り、なんとも不思議な展開に…。
安田さんが演じた亀岡は37歳独身。小さな役ばかりを粛々とこなし、現場を渡り歩く名脇役です。安田さん自身、亀岡という俳優をどのようにご覧になりましたか?
安田:うらやましいと思いますね。
僕は彼になれないですから。
――「なれない」というのは…?
安田:彼は変化を求めてないんですね。「変わらない」ということに対する人様の安心感があり、だからこそ脇役として重宝されるんでしょうね。
――安田さんは自分に変化を求めている?
安田:やはり、変わらない人はいないし、自ずと変わっていくものだと思います。彼の場合、そこで変化が乏しいので貴重なんです。