2016年2月25日 18:30
名監督×名女優で贈る家族の映画、連続公開『母よ、』『幸せをつかむ歌』ほか
(Photo:cinemacafe.net)
卒業、入学、就職、転職…出会いと別れが交差する、これからの季節。とくに今年の春は、世界を代表する名監督と名女優のコンビが贈る“家族”の出会いと別れを描く映画が続々とミニシアターに登場。アカデミー賞常連のメリル・ストリープ、日本の名匠・山田洋次監督、イタリアの巨匠ナンニ・モレッティ…国は違えども世界共通の普遍のテーマ“家族”を描く、この春の3作品をピックアップした。
まず、『息子の部屋』『ローマ法王の休日』などで知られるナンニ・モレッティ監督の『母よ、』。恋人や年ごろの娘との関係に悩みながら、新作映画の撮影も上手くいかない女性映画監督のマルゲリータ。アメリカから迎えた人気俳優バリー(ジョン・タトゥーロ)は自己主張が強い割に、撮影となるとどうもイマイチ。そんな折、入院中の母の余命宣告を受けたマルゲリータは、母として、娘として、一人の女性として苦悩の上に立たされる…。
カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの世界3大映画祭を制覇しているモレッティの最新作は、仕事と家庭で悩みを抱える働く女性を主人公に母との別れを描き、2015年カンヌ国際映画祭コンペディション部門「エキュメニカル審査員賞」