押井守&鈴木敏夫&虚淵玄が明かす制作秘話!『ガルム・ウォーズ』
と声を大にした場面も。また、虚淵さんが手掛けた「この国が棄てた幻想を、再び。」という宣伝コピーについては「いいね。こういう気持ちでつくったから」と再び声を大にした。
構想15年を経て公開される本作だが、誕生のきっかけは鈴木さんや宮崎駿監督とアイルランドを旅したときに見た荒涼とした風景が発端となっていることも明かされた。押井監督は「15年の間に、この国からファンタジーという物語が消えた。いま、誰も物語を作ろうとしないんですよね。だから、真正面から物語をやってみようと思ったの。これ以上でかい物語はないんだって思うくらいの」と嘆く。
それに対し、「物語よりキャラクターに一気に比重がいきましたよね」と虚淵さんも同調。「最近のアニメーション見てるとさ、ストーリーはあるけど、物語が全然ないの。あったとしても力強いものじゃなくなってる。物語って始まって終わっちゃうじゃないですか。皆、嫌なんですよね。ずっとそこに浸ってたい」と本作の制作意図が見え隠れする独自理論を語った。
話題はそれぞれの“次回作”にまで及び、「虚淵さんが書いて押井さんが作るってないの?押井さんがひとりでやってもおもしろくない。映画は相方が必要」