くらし情報『切なくて懐かしい…アジア発・純愛映画3選『恋恋風塵』『若葉のころ』『すれ違いのダイアリーズ』』

切なくて懐かしい…アジア発・純愛映画3選『恋恋風塵』『若葉のころ』『すれ違いのダイアリーズ』

Photo by cinemacafe.net

「初恋」「幼なじみ」「日記」「手紙」――。そんな胸キュンなキーワードを散りばめた純愛がテーマのアジア映画が、この5月に続々と公開される。物語の中に流れるゆったりとした時間に心癒され、不思議なノスタルジーを感じさせる懐かしくも優しい3作品をピックアップした。

■初恋は風に舞う塵のごとし、はかない想いだけが残る巨匠ホウ・シャオシェンが描く…『恋恋風塵』
まず、5月21日公開より公開される『恋恋風塵』は、妻夫木聡出演『黒衣の刺客』で「第68回カンヌ国際映画祭」監督賞を受賞した台湾が誇る巨匠ホウ・シャオシェン(侯孝賢)の1987年の作品をデジタル・リマスター。脚本を手がけたジュー・ティエンウェン(朱天文)は、本作と同時公開となるデジタル・リマスター版『冬冬の夏休み』(’84)でも脚本を務め、ホウ監督からの信頼も厚い女流作家として知られる。

幼なじみとして育ち、貧しい家計を助けるため、中学卒業後に台北に出て働くワンとホン。慣れない都会暮らしの中で支えあう内に、淡い恋が芽生えた2人だったが、ある日ワンに届けられた兵役の知らせが2人を引き離す…。下校途中の田園風景、登場し始めて間もない巻時計、旧式の漢字など、随所に見られるノスタルジックな光景と、離ればなれの恋人を繋ぐ「手紙」

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