2016年6月7日 17:15
未来のために“脱出”するガールズムービー『ブルックリン』&『裸足の季節』
『つぐない』でキーラ・ナイトレイの妹役を演じ、当時13歳にしてアカデミー賞助演女優賞候補となったシアーシャ・ローナンの新たな代表作となった『ブルックリン』。そして、トルコ出身の新鋭女性監督が手がけた5人姉妹の物語『裸足の季節』。この夏は、少女たちが自分らしい生き方や、“運命”を掴みとろうと揺れる気持ちと向き合い、少女から大人へと成長していく――。そんな瑞々しく、生命力にあふれた未来への“脱出系”ガールズムービーが2本立て続けに公開される。
◆夢をくれた大都会と愛する故郷で揺れる…『ブルックリン』
先の第88回アカデミー賞にて作品賞、主演女優賞、脚色賞の主要3部門にノミネートされ、注目を集めている本作。アイルランドの小さな町に住むエイリシュ(シアーシャ・ローナン)は、美人でキャリアウーマンの姉とは対照的に、大人しく目立たない存在だった。しかし、彼女の将来を案じる姉の勧めで、新天地ニューヨーク・ブルックリンへ。激しいホームシックに陥りながらも働き始め、イタリア系移民のトニーとの恋が彼女を変える。
やがて、新しい生活の刺激を貪欲に吸収し、ユーモアとスイートな魅力にあふれ洗練されたニューヨーカーと成長した彼女に、突然の悲報がもたされる。