2016年6月30日 21:00
【インタビュー】知英、女優として自分らしく生きる覚悟を「自分を信じて歩んできた」
ユキは、これまでの誰とも違う優しい視線を向けてくれた。そのことが、すごくソヨンの人生では大きかったと思うんです。だから、心はとても揺さぶられていたんだと感じました。それをどうすれば、静かにでも確かに伝えられるか悩みましたね。だから、撮影中に本番の途中でも、ユキ役の佐津川愛美さん、監督と気が済むまで話をしました。結果的には台本とそれほど違わないのだけれど、このタイミングで立ち上がるとか、手を伸ばすとかそういうこと。そのひとつひとつがソヨンの感情を表すものだったので、疎かにできなかった。みんなで悩んで悩んで作り上げた作品です。
そして最後には、ソヨンが素敵な恋に出会えるように、運命の人に出会える姿を想像しながら演じていましたね」。
難しい役を演じきった今、女優としての大きな手ごたえを得たのではないだろうか。「まず、この映画のヴィジュアルが公開されたときに、“これ知英なんだ!”という驚きの反応がすごく多かったので、嬉しかったんです。この役になりきれたという意味で、少しは成功だったかなと感じました。いろいろな役をこれからも演じていきたいし、それができる女優になりたい。自分が信じるそんな目標にちょっとは近づいたんじゃないかなと思いますね」。
(text:June Makiguchi/photo:Nahoko Suzuki)
映画『お嬢と番犬くん』福本莉子×ジェシーW主演で実写化、極道一家の孫娘と過保護な若頭のラブコメディ