2016年7月28日 18:00
玄理meets長谷川博己 無いものを見えるように…空間で演じる表現者たち
玄理:ゴジラに対しての気持ちというよりは国民を守らなきゃという思いの方が大きかったんですか?
長谷川:ゴジラをどうやったら倒せるのかというところに腐心していたので、当然そういう部分の感情を出したりもしましたけど、それよりもどういう風に事態を解決していくかというところに専念してましたね。
玄理:実際観て思ったのは、ゴジラを倒す以前に会議して誰の許可を取って…経なきゃいけない工程が強調されているように感じました。
長谷川:そうですね。庵野さんがどう思って描いたのか、答えは聞いてはいないですけど。
玄理:長谷川さんだったら煩わしいと思いますか?それともあって然るべきだと思いますか?
長谷川:もっと即決できれば理想的ですが、やっぱり前例がないことが起きたときの対応は一筋縄ではいかないと思うんです。もし本当にゴジラが現れたら、現場で対処する前にいろいろしなきゃいけないと思うとちょっとゾッとしますよね。
玄理:そうですよね。誇張されているものなのか、あれがリアリティなのか分からないけど、本当にこういう工程を踏まなきゃいけないとなると、無駄じゃないのかもしれないけど、助けるためにいろいろできたのに…と思いました。