2016年9月12日 14:30
14歳、ひと夏の成長を体現した少年たちに聞く…ミシェル・ゴンドリー最新作『グッバイ、サマー』
それで、オーディションに6回通って、ようやく選ばれたんだ」と、スカウトの大抜擢によって役を射止めたことを語る。
一方、目立ちたがり屋で、自分でカスタマイズした自転車を乗り回し、趣味の機械いじりのせいでガソリンの匂いを漂わせている転校生、“ガソリン”ことテオを演じたテオフィルは、ゴンドリー監督について「全く知らなかった。出演が決まってから、父に教わって『エターナル・サンシャイン』を観て、撮影が始まってから『ウィ・アンド・アイ』を観たんだ。どちらも大好きな作品だったよ」と明かす。するとアンジュも、「僕も彼の名前は知らなかったけれど、『僕らのミライへ逆回転』が大好きだったんだ。その後に観た『エターナル・サンシャイン』もお気に入りの映画だよ」と、2人ともゴンドリー監督作品にすっかり夢中になった様子だ。
そんな彼らがリスペクトするゴンドリー監督との仕事について、テオフィルは「彼は、映画に対して僕が想像もしなかったようなヴィジョンを持っている。普通の人と違った物の見方というか。
例えば、脚本には彼の夢がいっぱい詰まっている。この映画は前半、彼自身の思い出をもとにしていて、後半はその前半を書いている間に、彼が見た夢をもとにしている。