2016年9月15日 17:00
【インタビュー】ジェイデン・スミスが「ゲットダウン」で体現するヒップホップの精神
そのひとが本当のグラフィティアーティストかどうかは、靴と手を見ればわかるんだ。もしそのどちらかがペンキで汚れていたとしたら、そのひとはグラフィティアーティストなのさ。どこでどんな表現をしているか、ペンキの汚れを見るだけでわかるんだよ」。
ジェイデンが演じるディジーをはじめ、同年代のキャストたちからなる主人公たちの若々しくエネルギッシュな演技アンサンブルは、本作のストーリーを魅力的に引っ張っていく。そのポジティブな雰囲気は映像からもひしひしと伝わってくるが、実際にジェイデンは撮影を大いに楽しんだようだ。「撮影現場は素晴らしいヴァイブだったよ。彼らと一緒にいるときは楽しくてしょうがなかった。バカなことしたりね。
一緒に仕事ができて本当に楽しかったよ」。
登場人物それぞれが自分自身のスタイルを見つけていく過程は、本作におけるハイライトのひとつだ。ヒップホップという音楽がまだ産声をあげたばかりの時代に、彼らが自分という存在を表現の中で見出していく姿は、ストーリーをドラマチックに引き立てている。「ディジーのラップのスタイルは、彼がグラフィティアーティストであることに基づいているんだ。実際にラップを書くのはエゼキエルなんだけど、ディジーのスタイルや世界観は彼が描くグラフィティに基づいている。