2016年10月1日 08:00
【インタビュー】大貫妙子、ソロデビュー40周年は「区切りではなくてわたしには通過点」
――それで「パラレルワールド」というタイトルになっているのでしょうか?
BOXに入っている「金のまきば」という絵本は復刻ですが、「みんなのうた」の映像を制作している時に、絵本として膨らませることができるのではないかと思い作ったものです。その時期たまたま「ナルニア国物語」を読んでいて。衣装ダンスの中に入っていくと、そこに別世界が!という物語。パラレルワールドは、わたしたちが生きている世界と平行してまったく同じ世界が存在しているということですが。まったく同じに見えて、もうひとつの世界では、なくしたものが存在している。実際にその扉を見つけることができるかどうかわかりませんが、わたしたちは進むべき方向を失っても、チャンスはあるということです。音楽を聴く時に、過去の自分に戻る時がありますが、音楽はファンタジーであると同時にパラレルワールドへ誘ってくれるツールでもあると思う。という希望を込めて「パラレルワールド」というタイトルにしたんです。
――ソロデビュー40年周年ですが、ふりかえってみて長かったですか、短かったですか?
あっという間ですよね。あっという間の40年間で、あっという間にお墓に入ってしまうかも(笑)。