エリザベス2世の愛と葛藤を描く「ザ・クラウン」、製作費130億円の撮影現場に潜入
シーズンを通し、約250日間の撮影期間が費やされたことになるそうだ。スタッフ・キャストの数も膨大で、「おそらくスタッフは250人、キャスト324人だと思う」とのこと。製作費は計2シーズン(シーズン2も全10話予定)で1億ポンド(約130億円)だという。ちなみに、ランカスター・ハウスの使用料も高額だと言われているが、「当初は2日間だけ撮影するはずだったのに、なぜか僕らはすでに9日間もここにいる(笑)」そうだ。
しかし、実在の人物を描くドラマである以上、細部の描写にまで気を払わなくてはならないのは必然。高額の製作費は、その姿勢をサポートしてくれるものだという。「『ダウントン・アビー』や『戦争と平和』は架空の物語だが、僕らは歴史的な真実を題材にしている。例えばエリザベス女王の戴冠式のように、何かを再現しようとすると、すべてを完璧に正しく描かないといけない。
間違いは一切許されないからね」。
その一方、「一般的な歴史的事実の周辺で作られるストーリー」もあり、それらと誰もが知る史実を組み合わせることで、「ずっと興味深く、豊かで、今日的な意味を帯びた物語になる」という。「女王(クレア・フォイ)と夫フィリップ(マット・スミス)