2016年10月10日 08:00
【インタビュー】中井貴一×時任三郎 50代になった“ふぞろいの林檎たち”がテレビの時代を語り合う
ってやりとりもあったけど(笑)。
中井:久々の共演で懐かしさもあったけど、それよりも僕らの中にある“同期”感覚がスクリーンを通じて映ってるんじゃないかなと思いますね。
――「ふぞろいの林檎たち」の当時と比べて、ドラマ、TV番組の作り方も大きく変わったと思いますが。
時任:当時は必ず、全てのシーンでリハーサルがあって週に2日はリハに充ててたからね。相当鍛えられましたね。
中井:ほぼしごき(笑)。いま考えると、相当ぜいたくな時間でしたよ。
時任:リハーサルをクリアするために、電話で読み合わせをしたりしたよね?
中井:携帯なんてない時代に、家の電話でですよ。
リハーサルのためのリハーサル!
――当時、お互いについては俳優として、どんな思いで見てたんですか?
中井:これね、さぶちゃんは「そんなことない」とか「覚えてない」って言うんだけど、当時、僕は21歳でさぶちゃんは25歳、この年齢の開きってすごく大きく感じるんですよ。本の読み方やお芝居の引き出しも確実に持ってて。演出家がものすごく怖くて、俺と柳沢慎吾は何やってもダメですごく委縮しちゃうんだけど、いつも三ちゃんだけ「うん、正しいですね」