【特別映像】『92歳のパリジェンヌ』“尊厳”の選択を主演女優が激白
「フランス映画祭2016」にて最高賞のエールフランス<観客賞>受賞した『92歳のパリジェンヌ』。いま、『世界一キライなあなたに』などでも話題を呼んでいる“尊厳ある死”の選択や、本作での母と娘の描き方について、監督や主演女優らが語るインタビュー映像とメイキング映像がシネマカフェに到着した。
「いままで本当にありがとう。幸せな人生だわ」。92歳のバースデーパーティの席で、主役のマドレーヌのスピーチは家族への感謝の言葉から始まった。だが、その後に続いた宣言に、耳を疑う家族。「2か月後の10月17日に私は逝きます──」。こうして家族の波乱の日々が始まるが、母を説得しようと会話を重ねるうちに、娘は次第に母の生き方やその強さに心を動かされていく――。
92歳のパリジェンヌが選んだ“美しい人生”の終え方と、彼女を支え続ける娘や家族の姿を描き出す本作。フランスのリオネル・ジョスパン元・首相の母親の人生を、作家である実娘ノエル・シャトレが綴った物語「最期の教え」を原案に、女優としても活躍するパスカル・プザドゥー監督が映画化。主人公の娘と母を、近年監督としても名を馳せているフランスの名女優サンドリーヌ・ボネールと、舞台・テレビ・映画で活躍をする大ベテラン女優マルト・ヴィラロンガが演じている。
今回、監督・脚本のプザドゥー監督、原案のノエル、娘役のサンドリーヌ、母親役のマルトといった屋台骨となる女性スタッフ&キャストが、本作に寄せる思いを熱く語るインタビュー映像の一部が到着した。
まずは監督が、マドレーヌ役のマルトに「もしあなたがよければ、この映画をあなたで撮りたいの」と、電話でオファーしたことを明かす。そして、「そんな気がした」「今回は大ヒットになるわね」とマルトが快諾してくれたことを語ると、当の本人は「忘れてたわ」とひと言。一同に笑みがこぼれる。続いて、本作のように自ら死を選ぶことについて、マルトが「私には理解できるわ。
この瞬間も考える。自分も同じことをするか?それとも老いに身を任せるか、と」と本作のテーマに斬り込むと、娘役のサンドリーヌも「『同じことができるかどうか分からないけど、気持ちは分かる』と言ったわね」とふり返った。
「どんな人にとっても、自分の体は自分自身だけのもの、だから自由にできる。私は映画と同じことをするかもしれないし、しないかもしれない。自分の体だから、自ら死の選択をする人を理解できるし、しない人のことも理解できる」と、凜として生きることを選んだ“92歳のパリジェンヌ”を演じたマルトは、真摯に語る。
さらに、監督は「(観客が)目にするのは、母親の宣言に対する反応。賛成、あるいは反対のリアクションね」と言う。「映画は娘がたどる道のりを描く、こんな感じの弧を。
母親のほうは決心を固めていて、変わらない。弧を描く娘の道のりを見ていくのね」と説明すると、原案者であるノエルも「弧のイメージがステキね。気に入ったわ」と賛同する。
合間には、温かい雰囲気の中にも緊張感漂う、家族の会話のシーンをとらえたメイキング映像も。主人公の母と娘の愛ある決断を、あなたも劇場で見届けてみて。
『92歳のパリジェンヌ』は10月29日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。
(text:cinemacafe.net)
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