キム・ギドク監督最新作『The NET 網に囚われた男』、1月公開決定
先日の第73回ヴェネチア映画祭にてプレミア上映され、反響を呼んだ韓国随一の鬼才キム・ギドクの監督最新作が、『The NET 網に囚われた男』として2017年1月7日(土)より劇場公開されることが決定。日本版ポスターが到着した。
北朝鮮の漁師ナム・チョルは、いつものように自分の舟で漁に出るが、網がエンジンに絡まったことから、韓国側に流され囚われてしまう。1日も早く妻子の元に戻ることだけが望みの彼は、韓国警察からの過酷な拷問と亡命の強要に耐えるのだったが…。
これまで、朝鮮半島の南北分断をテーマに、『プンサンケ』『レッド・ファミリー』で製作・脚本を務めてきたキム・ギドクが、満を持して自らメガホンをとった本作。ある事故により国境を越えた漁師の男に降りかかる理不尽な運命を通して、国家と個人という枠を超え、常に弱者が犠牲を強いられ切り捨てられる現代社会の矛盾と闇を浮かび上がらせる。
『アリラン』でカンヌ(ある視点部門・最優秀作品賞)、『うつせみ』ヴェネチア(監督賞)、『サマリア』でベルリン(監督賞)と世界三大映画祭を制覇し、『嘆きのピエタ』では第69回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(最高賞)に輝いたキム・ギドク。あらゆる角度からあらゆるタブーを描いてきた韓国の巨匠は、今回、トレードマークともいえる強烈なバイオレンス描写は影を潜め、新たな地平を切り開くかのように社会派ヒューマンドラマに挑む。
主演には、『ベルリンファイル』『容疑者X天才数学者のアリバイ』などで知られ、アクション俳優としても評価の高い個性派リュ・スンボム。コミカルな魅力を封印し、スパイでも英雄でもなく、ただ不可抗力の事故によって国境を越えてしまった漁師に扮する。彼の監視役につく若き捜査官には、イケメン次世代スター、イ・ウォングン。さらに、執拗で残忍な取り調べ官を、『殺されたミンジュ』などギドク映画4作目となるキム・ヨンミンが熱演、主人公の帰りをひたすら待つ妻役を、『メビウス』での一人二役が鮮烈な印象を残したイ・ウヌが好演し、ギドクが仕掛けたキャスティングの妙が、あくまでも鋭く、ゆるぎない視点で現代社会の矛盾を問いかけていく。
なお、本作は11月19日(土)から開催される東京フィルメックス映画祭のオープニング作品に決定している。『The NET 網に囚われた男』は2017年1月7日(土)よりシネマカリテほかにて全国にて順次公開。
(text:cinemacafe.net)
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