2016年10月31日 20:00
キム・ギドク監督最新作『The NET 網に囚われた男』、1月公開決定
先日の第73回ヴェネチア映画祭にてプレミア上映され、反響を呼んだ韓国随一の鬼才キム・ギドクの監督最新作が、『The NET 網に囚われた男』として2017年1月7日(土)より劇場公開されることが決定。日本版ポスターが到着した。
北朝鮮の漁師ナム・チョルは、いつものように自分の舟で漁に出るが、網がエンジンに絡まったことから、韓国側に流され囚われてしまう。1日も早く妻子の元に戻ることだけが望みの彼は、韓国警察からの過酷な拷問と亡命の強要に耐えるのだったが…。
これまで、朝鮮半島の南北分断をテーマに、『プンサンケ』『レッド・ファミリー』で製作・脚本を務めてきたキム・ギドクが、満を持して自らメガホンをとった本作。ある事故により国境を越えた漁師の男に降りかかる理不尽な運命を通して、国家と個人という枠を超え、常に弱者が犠牲を強いられ切り捨てられる現代社会の矛盾と闇を浮かび上がらせる。
『アリラン』でカンヌ(ある視点部門・最優秀作品賞)、『うつせみ』ヴェネチア(監督賞)、『サマリア』でベルリン(監督賞)と世界三大映画祭を制覇し、『嘆きのピエタ』では第69回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(最高賞)