【予告編】キム・ギドク、南北分断への思いを突きつける『The NET 網に囚われた男』
カンヌ、ヴェネチア、ベルリンと世界三大映画祭を制覇した韓国の巨匠キム・ギドクの監督最新作『The NET 網に囚われた男』。このほど、キム・ギドク監督が南北に分断された朝鮮半島への思いを突きつける予告編映像が解禁となった。
本作は、ある事故により国境を越えてしまった漁師の男に降りかかる理不尽な運命を通して、朝鮮半島の南北分断を描き出す社会派ヒューマンドラマ。これまで、あらゆる角度からあらゆるタブーを描いてきたキム・ギドクが『プンサンケ』『レッド・ファミリー』の製作・脚本を経て、自らメガホンをとり、1人の男の運命を通して、常に弱者が犠牲を強いられ、切り捨てられる現代社会の矛盾と闇をあぶり出していく。
主人公の漁師を演じるのは、東野圭吾「容疑者Xの献身」を韓国で映画化した『容疑者X天才数学者のアリバイ』で天才数学者を演じていた個性派リュ・スンボム。彼の監視役につく韓国の若き捜査官には、イケメン次世代スター、イ・ウォングン。執拗で残忍な取調官を、『殺されたミンジュ』のキム・ヨンミン、主人公の帰りをひたすら待つ妻役を『メビウス』のイ・ウヌが演じている。
今回解禁となった日本版予告編では、ボートに網が絡まるアクシデントのため、韓国側へと流されてしまう北朝鮮の漁師ナム・チョルの姿がある。