【インタビュー】坂口健太郎×竜星涼×泉澤祐希 3人が考える“運命の恋”
恋愛映画はたくさんある、タイムリープ映画もたくさんある、青春映画だって音楽映画だって数え切れないほどある。でもそれらがバランス良く組み合わさって、しかもオリジナルストーリーとなると、たくさんあるなかの特別な1本になる──。『君と100回目の恋』はまさにその1本。好きになった女の子の運命を変えるために100回も人生を繰り返した男の子のラブストーリーだ。そんな一途男子の陸を演じた坂口健太郎と、陸の同級生でバンドメンバーの直哉と鉄太を演じた竜星涼と泉澤祐希。3人の若手イケメン俳優が撮影秘話と運命の恋についてクロストーク!
──劇中で登場する「The STROBOSCORP」は、miwaさん・坂口さん・竜星さん・泉澤さんの4人からなるバンド。そこに友人の里奈も加わった5人は本当に仲のいい大学生でした。あの仲の良さはどうやって作っていったのでしょうか?恋愛トークで盛り上がったりしましたか?
坂口:撮影中はバンドの練習でいっぱいいっぱいでしたね。
朝から夕方まで撮影をして、その後はスタジオにこもって楽器(バンド)の練習…ほぼ毎日そういう生活だったので「いつになったらみんなで飲みに行けるかなぁ」って、練習の日々で。
竜星:仲間っていう感じは強かったけれど、バンド仲間っていう感じであまり恋愛トークはしなかったかも…。
坂口:そういえば恋愛トーク、あまりしなかったかもしれないね。演じた陸目線で言うと、陸はもう葵海しか見えていないから、誰がいいとかそういう感じでもなかったし。
泉澤:僕の演じた鉄太にいたっては、恋もしないですからね。
坂口:(笑)…で、どういう人が好き?
泉澤:面白い人、ふざけてくれる人が好きかなぁ。
竜星:というと…芸人さんとか?
泉澤:えっ、そうくる?…竜星くんは面食いだよね?
竜星:そう…だね(笑)。健太郎は?
坂口:僕は許容範囲が広いというか優しい人。
どちらかと言うと派手な人よりもしっとりした優しい人が好きかなぁ。
──となると葵海という女の子、3人にはどんなふうに映っていたんでしょう?
坂口:陸を演じているので、どうしても陸目線の感情が大きくて──放っておけない、目が離せない存在ですよね。
竜星:僕も直哉としては葵海ちゃんに片想いをしていたし、僕自身も葵海ちゃんのような女の子は好き。放っておけないところもあるけれど、時には引っ張っていくこともあって。引っ張ってもらう感じ、男として嫌いじゃないですね。
泉澤:僕も葵海ちゃん、好きです。きっと男の子はみんな好きになっちゃうタイプですよね。好きにさせるずるいところがある気がする。
坂口:そう、捉え方によってはずるいよね。葵海を表す言葉として天真爛漫って使われているけど、それって男心をくすぐるし、気づくと惹かれている。意図せずに男性を惹きつける魅力は、たしかにずるい(笑)。
──陸が何としても守りたいと思うのは、そういう魅力もあるんですね。予告映像にもある図書館の脚立でのキスシーンをはじめ、この映画にはさりげない胸キュンシーンがたくさんあります。夜の海辺で抱きしめるシーンもそのひとつですが、あのシーンは竜星さんと泉澤さんのおかげだと聞いていますが…。
坂口:そうなんです(笑)。あのシーンは葵海を格好良く引き寄せて、抱きしめて、みんなに「やっぱり坂口くんやるねぇ」みたいな展開を想定していたんですが(苦笑)、実際にあのシチュエーションで演じてみると、なかなか上手くいかなくて…。
で、ふと隣を見ると竜星と泉澤が大成功しているんですよ。もう、やられたな…って思いました。
泉澤:僕らも試しに1回やってみようよって男2人でやってみたら、意外としっくりきちゃったんですよね(笑)。
坂口:秀逸すぎ(笑)。横目で2人を見ながら「そうか!ああやってやればいいんだ!」って参考にしましたね。
竜星:僕らの場合は、最終的にどういう体勢になるかお互いわかっていて、意思疎通ができていたから上手くいったけど、葵海と陸の場合は(物語的に)そうはいかないからね。難しいと思うよ(笑)。
坂口:でも悔しかった…。
竜星:と言いつつ完成した映画を観たら、坂口健太郎はさすがでした。お手本がよかったからだね(笑)。
──そういうエピソードがあるということは、本当に仲のいい現場だったということですよね。共演する前はお互いどんな印象を抱いていたんですか?
竜星:撮影中に実際に健太郎に言ったことなんですけど──坂口健太郎って、もっと格好つけてるイメージがあったけど全然違うんだなって。
坂口:僕も同じことを竜星に対して思っていたし、言いました(笑)。
竜星:でも、祐希はなかなかさらけ出してくれなかったというか…誘ってくれなかったというか…。泉澤:…そんなこと…(ないよ)2人で直島に行ったじゃん!
竜星:行った、行ったねー。撮影の空いているときに祐希とは映画を観に行ったり、あちこち行ってたんだよね。
で、少し遠出して直島に行こうかってことになって──電車に乗って、フェリーを乗り継いで、島ではレンタサイクルで散策して…帰りに温泉も行ったよね。
坂口:僕は行けなくて、お土産もらった。クリアファイル(笑)。
泉澤:でも、3人で一緒にお風呂に入ったよね。普通の湯船にみんなでぎゅうぎゅうで(笑)。
坂口:裸の付き合い(笑)。青春だったね。
竜星:ほんと仲良かったよね。
でも今回のような仲のいい役の設定は、どこかに演じている人たちの実際の関係が出てしまうというか。3人ともそれぞれの担当楽器が初めてだったから、お互いにいい刺激になったというか。楽器のおかげで距離が近くなったと思う。
坂口:そうだね。僕はバンドを組んだこともないし、チーム的なものにも参加してこなかったから最初はどうしよう…という不安もあって。でも実際に現場に入ったらそんな不安はすぐに掻き消されて、何の心配もなかった。
──映画同様に実際も青春だったんですね。この映画を観た人は、自分だったら陸や葵海のような選択をするだろうか…と、自分に置き換えて考えてしまうと思います。もしも陸の立場だったら、同じように時間を遡りますか?
坂口:僕は少し冷めた意見かもしれないけれど、どうやっても運命は変えられないのだとしたら、それを相手に告げて2人の時間を作りたい。世界中を旅したりして。そして2人でタイムリープを繰り返して、もう想い残すことはないね…という時がきたら(ロミオとジュリエットのように)2人で…というのも考えるかもしれないです。
泉澤:陸と似ている選択だね…。陸って、葵海ちゃんを助けたくてどんどん自分を追いつめている感じ、あったよね。
坂口:あったね。それは僕自身も演じていて、陸に「もういいんだよ…」って言ってあげたくなるほどだった。
竜星:そもそも100回もタイムリープしているのが凄いよね。それって相手をずっと好きでい続けて気持ちが変わらないってこと。途中で諦めることなく、気持ちが変わらないって…僕もそういう恋をしてみたいし、そういう相手と出会ってみたい。
坂口:出会いたいよね。で、その相手が葵海みたいに死ぬって分かったらどうする?
竜星:やっぱり自分も健太郎と同じように2人で…って思っちゃうのかなぁ。
泉澤:僕は普通に過ごしたい。どんなことをしても結末が変わらないのであれば、今この瞬間を楽しみたい…かな。タイムリープを繰り返すと楽しい時間を何度も繰り返せるかもしれないけれど、その分、後が苦しくなりそうで…。
竜星:それも分かるなぁ。
坂口:そう考えるとこのレコードって残酷でもあるよね。一度使ってしまうと、その力に依存しちゃうし。
竜星:でも、とにかく陸は一途男子だよ。そしてその陸を演じた坂口健太郎は一途男子なのかどうかも確かめたいし(笑)、この映画のラストのその先──陸がどんな人生を歩むのかもいつか見てみたい。
泉澤:ということは『君と100回目の恋』の“リターン”とか“2”ってこと?
竜星:あるかもね(笑)。
坂口:まずは『君と100回目の恋』でしょ(笑)。
(text:Rie Shintani/photo:Nahoko Suzuki)
■関連作品:
君と100回目の恋 2017年2月4日より全国にて公開
(C) 2017「君と100回目の恋」製作委員会
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