2017年3月10日 16:00
【インタビュー】“海に選ばれた少女”モアナは、アリエルと仲良くなれる? 名コンビ監督が解説
ディズニー・アニメーション最新作『モアナと伝説の海』を手がけた監督コンビ、ジョン・マスカー&ロン・クレメンツが来日し、取材に応じた。2人は『リトル・マーメイド』(89年)、『アラジン』(92年)でも共同監督を務め、ディズニー黄金期を支えたベテランだ。
映画はポリネシアの島々で語り継がれる神秘的な伝説をモチーフに、“海に選ばれた少女”モアナが葛藤しながら、自分の進むべき道を見出す感動ファンタジー。「以前からオセアニア地域の文化に興味があったし、海を個性あふれる1つのキャラクターとして描きたかったんだ」(マスカー監督)、「その通り。3週間の現地リサーチで出会ったポリネシアの人々が抱く海への敬意は、大いにインスピレーションを与えてくれたんだ」(クレメンツ監督)。
そんな大海原を駆けるヒロインが、冒険心あふれる16歳の少女モアナだ。彼女は海への強い憧れを抱く一方で、村長である父親から、後継ぎとして島のリーダーになることを期待されている。また、若き日の父親が経験した辛い出来事も、モアナと海を遠ざける一因だ。
父親がモアナに対して「お前は女の子なんだから」とは言わない点は、似たような家族環境を描いた最近のディズニー作品『メリダとおそろしの森』とは大きく異なっている。