くらし情報『【インタビュー】トム・ヒドルストン 理想の俳優、理想の男へ「やりたいことはもっとある」』

2017年3月24日 16:00

【インタビュー】トム・ヒドルストン 理想の俳優、理想の男へ「やりたいことはもっとある」

Photo by cinemacafe.net

エレガントな英国紳士。せわしない来日スケジュールの中でもどこかゆったりした空気をまとうトム・ヒドルストンには、この呼び名がよく似合う。だからこそ、彼が『キングコング:髑髏島の巨神』に主演し、未開の島を泥だらけで駆け、モンスターの脅威にさらされると知ったときは意外な気もした。ただし、そこは知性派トム・ヒドルストン。「この映画は確かにジェットコースタームービーだけど、その中に静かなメッセージが込められているんだ」と語り、なるほどと頷かせてくれる。

そもそも、物語の舞台をベトナム戦争終結時とするにあたり、監督のジョーダン・ボート=ロバーツは『地獄の黙示録』の影響を公言。トム演じる主人公ジェームズ・コンラッドの名前も、その原作にあたる「闇の奥」の著者ジョゼフ・コンラッドに由来している。
「ジョン・C・ライリーが演じている兵士ハンク・マーロウも、『闇の奥』の主人公と同じ名前だしね。
ジョゼフ・コンラッドは物語の中で、究極の自然と向き合ったとき、文明に浸った人間の脳はどうなるのかを描いている。僕の役名がコンラッドなのは、彼が精神的な目覚めの旅に出かけることを暗示しているんだ。彼は世の中のすべてを見尽くしたと思っているけど、コングに出会い、この世には説明のつかないミステリーがたくさんあることを知る。

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