第69回カンヌ国際映画祭にて公式上映されるや大絶賛を受け、第89回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされたドイツ映画『ありがとう、トニ・エルドマン』(原題:Toni Erdmann)。引退表明をしていたジャック・ニコルソンが自ら撤回して名乗りをあげ、ハリウッド・リメイクも決定した本作から、待望の予告編が解禁された。
悪ふざけが大好きな父・ヴィンフリートは、コンサルタント会社で働く娘・イネスとあまり上手くいっていない。たまに会っても、仕事の電話ばかりして、ろくに話すこともできない。そんな娘を心配したヴィンフリートは、愛犬の死をきっかけに、彼女が働くブカレストを訪れることにする。父の突然の訪問に驚くイネス。ぎくしゃくしながらも何とか数日間を一緒に過ごし、父はドイツに帰っていった。ホッとしたのも束の間、今度は彼女のもとに、“トニ・エルドマン”という別人になった父が現れて…。
「スクリーン・インターナショナル」「カイエ・デュ・シネマ」など各国の有力誌がこぞって2016年の映画ベスト1に選んだのは、『ムーンライト』でも『ラ・ラ・ランド』でもなく本作。ワールドプレミアとなったカンヌでは、本作の話題で持ちきりに。