【予告編】母を亡くした喪失感を抱えた男の夢と覚醒…イタリアの巨匠が贈る『甘き人生』
昨年のカンヌ国際映画祭「監督週間」のオープニングを飾り、先日の「イタリア映画祭」でも上映された巨匠マルコ・ベロッキオ監督最新作『Sweet Dreams』(英題)の邦題が『甘き人生』に決定、その予告編とポスタービジュアルが解禁された。
1969年のイタリア北部・トリノ。9歳のマッシモの前から、ある日突然、母親がいなくなった。司祭から母親は天国にいると告げられるも、彼はその不可解な事件を受け入れられず、喪失感に苛まれる。時がたち、90年代のローマ。マッシモは腕利きのジャーナリストとして成功を収めてきたが、いまもなお過去の傷を癒せず、心を閉ざし、夢の中を生きているかような生活を送っていた。しかし、女医エリーザとの出会いによって長い夢から覚め…。
イタリア人ジャーナリストのマッシモ・グラメッリーニによるベストセラー自伝小説を原作にした本作。
希望に満ち溢れていた高度経済成長期の60年代と先行き不透明な90年代、古都トリノと首都ローマを彷徨う1人の男を通して、戦後のイタリアの光と影があぶり出される。主演は、『ローマに消えた男』『おとなの事情』などイタリア映画界を代表する人気俳優ヴァレリオ・マスタンドレア。