くらし情報『【シネマモード】絶望の淵から“光”が差し込む――『光をくれた人』で描かれる夫婦愛』

2017年5月28日 11:00

【シネマモード】絶望の淵から“光”が差し込む――『光をくれた人』で描かれる夫婦愛

Photo by cinemacafe.net

絶望の淵にあるときでも、人はなんとかして立ち直るすべを見つけ、また人生を歩く第一歩を踏み出します。そのとき、手を差し伸べてくれる人がいるなら、人生はそれほど悪くないと言えるのかもしれません。

映画『光をくれた人』は、とっても切なく、やるせない物語です。戦争で惨劇を目の当たりにした元軍人トムは心を閉ざし、オーストラリアの孤島で灯台守となります。孤独な人生でしたが、美しく快活なイザベルを妻に迎え、思いもよらない幸せな日々に恵まれるのです。ところがそんな日常は長くは続きません。イザベルは立て続けに流産を経験し、深く傷ついてしまいます。そんな折、2人は流れ着いたボートに、男性の遺体と泣き叫ぶ赤ん坊が乗っているのを発見します。
トムには、保全局へ報告する義務がありますが、イザベルは赤ん坊を手放したがりません。そして2人が下した決断は――。誰も悪くないというのに、人生の歯車が狂うとはこういうこと。でも、その中にも“光”をもたらしてくれる、そんな存在のいてくれる日々が描かれているのです。

2人が、結ばれるまでの物語もとてもロマンティックです。出会ってすぐに海によって隔てられてしまった2人は、しばらく手紙で思いを交わすのですが、互いにドキドキしながら郵便を待つ姿に、スローライフの趣を感じます。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.