2017年6月22日 17:05
ポン・ジュノ監督、Netflixで映画を撮る意義「100%創作への自由が与えられる」
Netflixオリジナル映画『オクジャ/okja』のポン・ジュノ監督が来日を果たし、6月22日に都内で記者会見を開催。カンヌ国際映画祭では“Netflix論争”を巻き起こした本作。ジュノ監督が「100%、創作の自由が与えられる」とNetflixで映画を撮る魅力を熱弁した。
本作は、ミジャという少女が巨大な多国籍企業に追われる親友の“オクジャ”という巨大な動物を守るために、冒険を繰り広げる壮大な物語。この日は、主演女優のアン・ソヒョンも出席した。
本作は第70回カンヌ国際映画祭の長編コンペティション部門にノミネートされたものの、Netflixでのストリーミング配信優先で劇場公開されない作品がコンペ参加にふさわしいのかなど、“Netflix論争”に発展。「映画の定義とは?」との物議を醸した。
ジュノ監督は「映画の製作者として、一般論として映画を定義することは難しさも感じる」と口火を切り、「たくさんの人が大きなスクリーンの前に集まって、一緒に笑ったり、泣いたりしながら観るのは、依然として映画を観る最も美しい形だという考えに変わりはありません」と告白。
しかし「現在はテクノロジーの驚くべき発展において、家でも素晴らしい環境で映画を鑑賞することもできる。