【モアナを知ろう第2弾】モアナができるまで――5年間の研究で南太平洋の文化に「飲み込まれた」作品
■ポリネシアの血を引くキャスト陣
主人公・モアナの声を務めたアウリィ・カルバーリョをはじめ、マウイ役のドウェイン・ジョンソン、タラおばあちゃん役のレイチェル・ハウスなど、声優キャストはみなポリネシアのルーツを持つものたちだ。本作で描かれる文化的な色を、ネイティヴの声優陣がそれぞれの声でさらに豊かなものにし、キャラクターたちに命を吹き込んだ。さらにモトゥヌイの島の人々の声は現地のニュージーランドで収録されるなど、そのこだわりぶりが伺える。
ここで、アニメーション・スタジオで録音を担当したガブリエル・ガイへの取材を基に『モアナと伝説の海』で行われたアフレコ方法をご紹介。
声優陣は、ストーリーの「絵コンテ」を基に声を入れて、ひと通りの声入れが完了してから、彼らの声にアニメーションのキャラクターの動き(口や動作)を合わせていく。場所は基本的にバーバンクにあるアニメーション・スタジオで収録するそうだが、俳優のドウェインはスケジュールが多忙のため、ドウェインが別の映画のプレミアで訪れていたマイアミやボストンなどでも収録したそう。そうして、後に変更されたアニメーションの部分の声をまた録り直したり、新しく収録したりと、最終的に5年の歳月をかけて製作された。