【特別映像】エマ・トンプソン「真実を描いている」ナチスにペンで対抗した夫婦に共鳴
ひとり息子を亡くした夫妻が、ペンと葉書だけを武器にヒトラー政権に抵抗していった驚くべき実話を映画化した『ヒトラーへの285枚の葉書』。このほど、妻アンナを演じたイギリス出身のアカデミー賞女優エマ・トンプソン、夫オットーを演じたアイルランド出身の名優ブレンダン・グリーソンのインタビュー動画がシネマカフェに到着した。
フランスがドイツに降伏した1940年6月、ベルリンのアパートで暮らすオットーとアンナのクヴァンゲル夫妻のもとに1通の封書が届く。それは最愛のひとり息子ハンスが戦死したという残酷な知らせだった。心のよりどころを失った夫婦は悲しみのどん底に沈むが、ペンを握り締めたオットーは、「総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」とヒトラーへの怒りをポストカードに記し、アンナとともにそれを街中にこっそりと置く、というささやかな活動を繰り返すようになる。だが、ゲシュタポのエッシェリヒ警部(ダニエル・ブリュール)の捜査がクヴァンゲル夫妻に迫り…。
600ページを越す大著をわずか4週間足らずで書き上げたという、ハンス・ファラダによる原作「ベルリンに一人死す」をもとに、ナチスドイツの“恐怖政治”に抵抗した実在の労働者夫婦を描いた本作。