2017年7月3日 20:15
夏映画は“海賊VS怪盗”? ヒットの鍵はテーマパーク
社会現象を巻き起こした『シン・ゴジラ』『君の名は。』から早1年。今年の夏休みも洋邦問わず、多くの話題作が封切られるが、果たして昨年のような“旋風”を生み出すタイトルは現れるだろうか?注目作2本の対決に絞り、夏映画の動向を予測したい。
先陣を切って全国公開された『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』は、過去4作すべてが日本でも大ヒットを記録している人気シリーズの最新作。あのテーマ曲を聴くだけで、「夏が来た」と感じるファンも多いはずで、圧倒的なネームバリューが強みだ。
ジョニー・デップらが来日したプロモーションも大々的に取り上げられ、ヒットへの船出は準備万端だが、懸念材料があるとすれば、シリーズ最長となる6年間のブランク。製作サイドもその点は考慮しているようで、シリーズとしての連続性よりも、次世代キャラの活躍をフィーチャーし、本作単体で楽しめる内容に仕上げてきた。同じディズニー作品として、興収120億円超えを突破した『美女と野獣』が生んだ“波”に乗れるか注目したい。
一方、この夏の大本命として、ブッちぎりの成績を残しそうなのが『怪盗グルーのミニオン大脱走』だ。同作を手がけるイルミネーション・スタジオは数年前まで、ディズニー1人勝ちの状況だった海外アニメの国内市場に風穴を開けた存在。