マクドナルドが生まれた50年代を完璧再現!元祖キャラ“スピーディーくん”も登場
アカデミー賞ノミネート経験を持ち、『スパイダーマン:ホームカミング』では敵役を演じることで話題のマイケル・キートンが、あのマクドナルドの創業者に扮する『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』。本作の舞台となるのは、1950年代のアメリカ。当時の世界観を見事に作り上げた、こだわりの美術に注目した。
マイケル演じるセールスマンのレイは、ディック&マック兄弟が経営するハンバーガー店「マクドナルド」の合理的な流れ作業による“スピード・サービス・システム”や、コスト削減・高品質という革新的なコンセプトに魅了され、兄弟を説得してフランチャイズ契約を交わす。しかし、次々にフランチャイズ化を成功させ、利益を追求するレイと兄弟の関係は急激に悪化。レイは自分だけのハンバーガー帝国を創るため、兄弟との全面対決へと突き進んでいく。
その実話を基にした物語は、50年代のアメリカが舞台となっている。戦後、アメリカは車や家電製品の登場によって人々の暮らしが少しずつ豊かになり、若者たちが映画やTVなどを通じてファッションや音楽の影響を大きく受け始めた、まさにカルチャーに敏感な時代。
そんな重要な50年代を描くカギとなる美術に、監督のジョン・リー・ハンコックは、同じく50年代が舞台だった『ウォルト・ディズニーの約束』(’15)