【インタビュー】師の教えを胸に…『カーズ』を通して伝えたい「人生に何が重要かを発見すること」
「人生において常にチャレンジや試練がある」と語るのは数々のディズニー/ピクサー作品に携わってきたブライアン・フィー。彼の監督デビュー作となった『カーズ/クロスロード』では第一線で走り続けてきたマックィーンの“人生の岐路”が描かれている。
誰もが直面する人生の大きな壁や、思いがけない挫折、そしてその先に見えてくる新たな道で決断をし前に進む――原点回帰を繰り返しながら生きていく人間性を車のキャラクターで描くことに成功した本作。3作目で描きたかったのは“師の教え”。『カーズ』で登場するマックィーンの恩師ドック・ハドソンの声を演じるポール・ニューマンが亡くなり、2作目以降出演することはなかった。
なぜ3作目にしてマックィーンの人生に立ち返り、彼を再登場させたのか?
「この映画を(どういうものにしようかと)考えていたとき、それが僕らに興味を抱かせたストーリーだったんだ。特に、マックィーンとドックの関係にね。彼らを師と弟子として見ていた。僕がこの映画にどのように入っていったかというと、彼らのことをほとんど父親と息子のように考えていたんだ。いま、ドックはいなくなってしまった。そしてマックィーンは年を取ってきている。