イザベル・ユペール、“悪人論”から演技アプローチを語る『エル ELLE』
ハリウッドの大物女優たちが断り続けた衝撃のキャラクターを熱演し、第89回アカデミー賞主演女優賞ノミネートほか、数多くの賞に輝いたイザベル・ユペール主演『エルELLE』。8月25日(金)に迫った公開を前に、ユペールが自身の演技論について熱く語ったインタビュー映像がシネマカフェに到着した。
本作は、『氷の微笑』などで知られる巨匠ポール・ヴァーホーヴェン監督が、“フランスの至宝”ユペールを主演に迎えて放つ異色のサスペンス。性的暴行を受けながら、警察には頼らず自ら犯人を追及するキャリアウーマン、ミシェルという難役をユペールは熱演。数々のドラマを生んだ本年度の賞レースで、本作はひときわ異彩を放ちながらも133ノミネート69受賞(7月18日現在)、フランス映画にしてアカデミー賞主演女優賞ノミネートも果たした。
ユペールといえば、『ピアニスト』(ミヒャエル・ハネケ監督)でカンヌ国際映画祭女優賞、『主婦マリーがしたこと』(クロード・シャブロル監督)などでヴェネチア国際映画祭女優賞、『8人の女たち』(フランソワ・オゾン監督)でベルリン国際映画賞銀熊賞(芸術貢献賞)と、世界三大映画祭の全てで賞を獲得、本作で初のオスカーノミネートも果たした世界でも指折りの演技派。